年間を通じて活動しているクラブを運営している中でも、クラブの歴史や成長を強く感じる節目というものがあり、その一つが、毎年夏に実施している、泊まりでの山小屋泊登山です。
クラブ2年目の夏から人数が増え、夏の山小屋泊は小屋にお願いして貸切対応をしていただいていますが、3年目の今年は18家族38名の参加がありました。
貸切ご対応をご快諾いただいた「蓼科山頂ヒュッテ」の米川様をはじめとした、小屋の温かいスタッフの皆さま、美味しい食事や子どもたちの相手まで、誠にありがとうございました。
直前まで天候が心配された今回の1泊2日ですが、1日目は小屋に着くまで天気がもってくれ、かつ泊まりの翌朝には、ご来光とあわせて虹までが出るという僥倖の夜明けとなりました。わざわざ高いところまで登ってきてくれた子どもたち、同行の保護者の皆さまも、ぜひこの素晴らしい自然の贈り物を持ち帰って、長く忘れずにいてくれるとうれしいです。
子どもたちは成長して、1年目に来てくれていた子たちも、年齢が上がるとともに課外活動などで少しずつ参加できなくなってきています。どの登山にせよ、人と自然の一期一会だと思いますし、まして成長の止むことのない子どもたちにとって、ひと夏の山は、目まぐるしく過ぎる日々の一瞬でしょう。
都市圏での生活は、子どもたち、そして私にとってもまた、自然との共生からは遠いものですが、広く開放された、美しい貴重な一瞬を片隅にでも持ち続けておくことで、この先の豊かさや心の支えのよすがへと繋がっていってくれることを願っています。
以下は実施後に参加者へお届けしている「おたより」の抜粋です。
今回はガイド複数が合同で作成しました。