登山を始めたばかりらしい小学生が中心の、今年できたばかりの(よく知らない名前の)登山クラブとかいう団体が、あの雲取山に1泊2日で登ってこれるか。
関東近郊の山を知っている人であれば、いったん首を傾げるか、または真剣な顔で検討し始めるでしょう。
いや、無理でしょう。
うーん、どうやったら行けるかね。
登山の計画は、慎重であるべきです。
しかし長い計画には夢や目標があったほうがいい。
1年やそれ以上の登山との関わりを考えたとき、私たちには目標とする山が必要でした。
私たちの主にエネルギーと気力の面をサポートしてくれた、大東カカオ様の「やまチョコ」と、味の素社の「アミノバイタル」に感謝します。
また、家族ごとに個室で泊まれて、トイレもきれいな雲取山荘には本当にお世話になりました。長い旅路のあとにあの山荘を見つけたときの喜び、着いたあとの山小屋でのおいしい食事は、きっと子どもたちの心に残っていくと思います。
2日間、ほんとうに皆さん、お疲れ様でした。
春から頑張ってきたけど、体力の面で、またはどうしても動かない都合のため、行きたかったけれど今年行けなかった。そういうご家族もいくつかありました。
ありがたいことに山は、人間の生きている期間ではほぼなくなりません。奇跡的な掘り出し物件や、今シーズンだけの最後の一着のように、いま手を出さないと消えてしまう目標の山というのは、まずありません。
目標の山というのは、けなげに、または自若として、そこで来るのを待ちつづけてくれます。
今年の目標だった雲取山。
登れなかった子や、これから登りたい子のために、また何年か後に、みんなでにぎやかに登りに行きたいと思います。