山でかっこいい。その条件は何でしょうか。しばらく山や自然の中で相手と同じ時間を過ごしていれば、その人がかっこいいかどうか、たとえ山のことに精通していない人でもある程度一致した意見になるという気がします。
山でかっこいい。それは自然の中であえて危ないことをしてみせること、でしょうか。(特に男の子たちにいいますが)それはきっと違います。
では、イケメン、ハンサム、美男美女であること、でしょうか。うーんそれは少しありそうです。町でかっこいいと、どこでもカッコ良さそうに見えるかもしれないです。でも、それは山とは関係ないですね。
パリッとしたオシャレなウェアをまとうこと?うーんそれも実は否定できないです。なぜかというと、そのほうが自然の中では強そうに(何でも出来そうに)見えるから、かもしれません。
でも。第一に。山でかっこいい、その基本的な条件は、自分のことが自分でできること、であってほしい。特に子どもたちには、そういう感覚を身につけてほしいと思っています。
大人と一緒に月1回、1年ほど経験を積めば、そしてある程度の判断ができる年齢になれば、おのずと(不思議に)子どもたちだけの登山に踏み込みたくなる子が多いようです。
そして何より、自分たちだけで「できた!」という感覚が、また次のチャレンジに繋がります。
ガイドは完全な放任はしません(危ないので)。ただ、できる限り、「保護者」にもならないようにしています。
(時々忘れることはあるけれど)自分のことは自分でやりたい、という子どもたちの気持ちを大切にして、山が終わった後なんだかすこしかっこよくなった顔に子どもたちがなれることを一日のゴールにしたいと考えています。
- 参加者へお送りしている参加後のお便り抜粋 -